ビートルズのデビュー当時、彼らの楽器は全く無名の「へんてこな」楽器だったに違いない。「ギブソン」「フェンダー」ではなく聞いたこともないようなメーカーのものだった(さすがにりんごはさっさと一流ドラム、ラディックに買い換えたが)。それがビートルズの成功と共に超有名ブランドの仲間入り。いまやホフナーのベースを買うのも「清水の舞台から飛び降りる」つもりでないと出来ない。ビートルズの愛した楽器とはどんなものだったんだろう。
ジョンのトレードマークはリッケンバッカー325"カプリ"。 ショートスケールで弾きにくさは天下一品。しかも一本ではなく複数の325が存在した。
後期に愛用したエピフォン"カジノ"は普通サイズ。実はポールがみんなに薦めたものだとか。
いわずと知れたバイオリンベース「ヘフナー500-1」。こちらもショートスケール。今でこそ普通に見えるけど、当時はどう見てもキワモノ。ポールのおかげで有名になったせいか、完コピではなく「似たような」物がたくさん作られた。その中でもやはり本家ホフナーは形、仕上がりの上品さで他の追従を許さない。
ジョージの愛したカントリージェントルマンはグレッチの中でも超大型だ。でっかい。 カジノよりも大きい。世界初の12弦エレキ「リッケンバッカー360-12」もでっかい。
そんな彼も後になるほど小さなギターを選ぶようになる。
ビートルズでビュー当時、本当に短い間まだプレミアを使っていたが、すぐに老舗のラディッグに買い替え。他のみんなが無名のメーカーの楽器を使っていたのとは対称的に超有名ブランドを早くに取り入れたリンゴ。